三好美覚の理科の授業(煮干しの胃の中の観察)

中学理科3年

■導入■

 『動物が何を食べているか知るにはどうしたらいいか?』と質問したところ、

 ・えさと思われるものをならべて食べるか見る。

 ・胃や腸の中を見る。

 ・ふんを調べる。

 ・ずーっと観察する。(ビデオで生活を録画する)

 ・口や歯を調べる。

 ・食べた跡を調べる。

       という案が出ました。

そこで、この中で、今日は胃や腸の中を調べる方法をとることを告げました。

そして、調査する動物を何にするか訪ね、『実は、先生が用意しています。じゃーん。

これです。』と言って、私の自宅で売っている煮干し(大羽)を見せました。

■予想■

 『カタクチイワシが食べているものは何か?』聞いたところ、

小魚、動物プランクトン、植物プランクトンという意見がでました。

そして、以下の実験で確認することにしました。

■実験■

 @ まず、煮干し(カタクチイワシ)を5分〜10分ぬるま湯につけました。

 A 胃を切り開き、その内容物を顕微鏡で観察しました。

胃は、Y字の形をしていました。

 

 B 胃の中には、オキアミがたくさん見つかりました。

胃の内容物を時計皿にとり、水を加えて、沈殿した部分を顕微鏡で観察しました。

すると、顕微鏡ではケイソウ等の植物プランクトンや動物プランクトンが見つかりました。

(2001年1月撮影)

(2004年1月撮影)

(2004年1月撮影)

<結論>

 昨晩の夕食で食べたものは、たどると次のように植物を食べていることに

なります。

  すし → ねた(マグロ)→ マグロ → 小魚 → 水中の小さな動物 → 水中の小さな植物

                                 (上のオキアミ)    (ケイソウやツノモなど)

この実践の画像は、『中学校科学 2分野下 生命と地球編』 学校図書株式会社(平成18年2月10日発行)

で使用されています。